『絶望名人 カフカの人生論』
発表時にずいぶん話題になった本のようで、いまでは文庫版も電子書籍版も出ていますし、漫画版、そしてさらにはゲーテとカフカの比較版というものもあるようです。
いろいろ考えているうちに書けなくなってしまってブログも1年以上放置してしまう私のような人間にとって、心当たりがあるようなことばかりなのです。SNSでさくさくと発信するよりも、発信されてくるものを目にするうちに飲み込まれそうになって遠のいてしまう私には、「ああわかるわかる」とうなずかされっぱなし。ネットに限らず、他の人がふつうに、いとも簡単にできて消化できることが、自分にとってはおおごとで難しくなってしまって喉に詰まってしまうあの感じ。
「散歩をしただけで、疲れて三日間何もできない」
という題を読んで、すっごくわかる!って共感できるかどうかで、この本が楽しめるかどうかがわかれるように思います。この言葉、この本のなかで私の心に一番響きました!
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